【book】『おしゃれ嫌い〜私たちがユニクロを選ぶ本当の理由〜』米澤 泉

『おしゃれ嫌い〜私たちがユニクロを選ぶ本当の理由〜』米澤 泉
ユニクロを中心に平成のファッション史について書かれています。
各章毎に感想書いてみました!

第一章ではユニクロがどうしてここまで一人勝ち出来たかについて歴史と一緒に書かれています。

第二章ではエシカル思考について書かれていました。
行動、方針としては良い事だと思います。
環境保護、動物保護は考える必要はある。
しかし、リアルファーの全面廃止や
モヘア全面使用禁止などはどうかと思う。
発展途上国を中心に上記を仕事としている人達はどうするのだろうか?
そこまで踏み込んで解決していかなければ
貧困が生まれるだけだと思う。
皮となると動物を殺している可能性があるが
病死した動物の皮を使うのなら良いではないのか?
モヘアはヤギの毛であるので殺してはいない。
ヤギも定期的に毛を刈ってもらえていると考えると快適に過ごせているのかもしれない。
それぞれの背景を見て考える必要があると思う。リアルだからダメは行き過ぎた考えだと個人的には感じてしまう。
エシカルが正しいと全面的に言うのもおかしいと思う。こういう所でも日本人の同調主義、思考が見えて嫌になってきます…
ユニクロ=正しい服とまで断言して書いていますが正しい服とは人それぞれで断言できるものではないと私は思いました。
章の最後の方に無印良品との比較が書いてある点はとても面白かったです。

第三章では、ファッション(服)がライフスタイルに飲み込まれた話をしています。
でも題が「みんな、おしゃれよりもくらしが好き」なのですが「おしゃれ=服」と捉えてる段階で時代じゃないなと感じてしまいます。その事も本文で語ってくれています。

第四章では、おしゃれ勝負が終わった話です。
おしゃれが自己表現は過去のものという風に書かれています。
服装に、取って代わったものは何か分かりやすく書かれています。
ファッションの関係者てしてはとても悲しい現実が書かれています…

第五章では、もう一度ユニクロに焦点を当ててまとめられています。

全体的に、日本ファッションの流れをユニクロの歴史を中心にファッション雑誌などを多く絡めて説明されており現在の日本のファッションを的確に突いていると感じました。
大学の先生がお書きになっているので現実味が増していて一般消費者の感覚に近いものであると感じます。


ファッションの世界的な歴史を見るといつの時代でも表現として扱われてきました。特にメンズファッションでは社会に対する抵抗の意識が服装に表れてメンズファッションの歴史を作ってきました!
時代は回ると言われます。個人的には、いつかまた服装に焦点が当たる時代が来る事を願うばかりです。
そして
今の時代に服は物して観れているのかもしれませんが、そこにはそれぞれの思いがあります。
服以外もそうです!全てのモノづくりをしている生産者達の背景に焦点を当てる時代が来て欲しいです。
長くなりましたが最後まで読んで頂きありがとうございます。

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左右確認

1995年生まれの人間(仕事:アパレル関係) ファッション/アパレル/ビジネス/映画/アニメ/本/旅行 などの感想がメインのブログです。

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